皆さんは毎日シャンプーはしていますか?
洗剤で体や頭を洗う、今では当たり前になっていますし、常識として世間に浸透しています。
ほとんどの方は毎日シャンプーをされているのではないでしょうか?
スタイリング剤をつけていない、外にでていない、汗をかいていない、それでも毎日シャンプーしていませんか?
もし、毎日シャンプーをしなかったら、「汚れている」「不潔」「臭い」と言った、シャンプーをしない=汚い、と言うイメージを持ってしまうのではないでしょうか?
シャンプーの歴史はまだ浅く、昭和の初めにかけて盛んになります。もともとは髪を洗うと言う習慣がなく、シャンプーが登場しても毎日洗うのではなく、一か月に1、2回程度のものでした。
それが一週間に一度、いまでは毎日、洗剤で洗うのが常識に。
その常識とはどうやって生まれたのでしょうか?
例えば、初詣は鉄道会社が考えた企業イベントです。正月は初詣に行く、これも今では常識なっていますよね。
シャンプーも同じです。
企業がシャンプーを売りたいがために刷り込んだ常識なのです。(毎日頭を洗ってもらえばシャンプーが売れます)
シャンプーを毎日しないと不潔と言うイメージは企業が刷り込み、常識として浸透しています。
しかしその常識を否定するかのように、数年前に湯シャン(脱洗剤)と言う言葉がでてきて少し流行りました。
シャンプーの成分には・強力な界面活性剤・発がん物質・ホルモンをかく乱する成分など体に良いとは言えない成分が沢山含まれています。
薄毛、抜け毛を気にして始めた方もいらっしゃるかと思います。
湯シャン(脱洗剤)を行った方の中には、毛が太くなり、コシや弾力を感じられるようになった、半年経たないうちに髪のべたつきや臭いがとれた、抜け毛が減った、などの効果が表れたと言う声も聞きます。
洗剤で頭を洗うことが本当に必要なのか?シャンプーしないことは不潔なのか?脱洗剤は髪の毛に良いのか?解説していきます。
シャンプーでなぜ髪が薄くなるのか?
シャンプーを使うとなぜ薄毛につながるのでしょうか?
シャンプーを辞めることによって、髪が元気になったり、髪の量が増えたり、臭いが消えたりするのはなぜなのでしょうか?
それは、シャンプーは毛髪の健康を損ない、毛髪の成長を阻害する原因だからです。
皮脂腺と皮脂への影響
シャンプーをしすぎると外部からの刺激や乾燥から頭皮や毛髪を守る皮脂が根こそぎ洗い落とされてしまいます。
そうすると皮脂を大量に分泌して不足分を補おうとするた、皮脂腺が発達します。
この皮脂腺が発達しすぎることは毛髪にとって良くありません。
毛根は毛細血管から栄養を受け取ってその栄養を使って細胞分裂を繰り返し太く丈夫な髪の毛を作ります。
しかし、皮脂腺が発達しすぎると、髪の毛の成長に使われる栄養の多くが皮脂腺に使われ髪の毛が十分に成長することができなくなってしまいます。
その結果、太くて長い毛が減り、細く、短いうぶ毛のような毛が増えていき、どんどん薄毛になっていきます。
通常は一つの毛穴に太い毛が2,3本生えています。しかし、肥大してしまった皮脂腺でいっぱいの毛穴には2,3本の毛を養うことができず、髪の毛が細いうぶ毛のような毛に変わっていってしまいます。
頭皮が極端に薄い
・1日に何回もシャンプーで洗う
・シャンプーを5分、10分も洗い続ける
など良かれと思っておこなっている行為で頭皮が薄くなります。
シャンプーは強力な洗浄効果を持つ界面活性剤でできており、頭皮のバリアを破壊し、頭皮の新陳代謝衰えさせてしまいます。
界面活性剤はバリア機能を形成している成分である角質細胞内の天然保湿因子と油溶性の細胞間脂質を溶かします。
バリア機能が破壊されると、保湿ができなくなり、頭皮が干からびてしまった結果、細胞の再生ができなくなってしまいます。細胞がなかなか作られないと頭皮の細胞数が減ってしまうため、その厚みが失われ薄くなっていきます。
健康な皮膚は3、4日ほどで失われたバリア機能は回復します。しかし、ほとんどの方はその前にシャンプーをしては、そのバリア機能を破壊してしまっています。
頭皮が薄いと毛根がしっかりと根を張ることができず薄毛の原因になってしまいます。
まとめ
シャンプーは必要な皮脂を全て落としきってしまうことにより、皮脂腺の過度の発達を招きます。
頭皮のバリア機能を破壊し頭皮をはげしく乾燥させることで細胞の新陳代謝を衰えさせて、その厚みを減少させます。
その結果、薄毛を招いてしまいます。
それ以外にも、界面活性剤は髪の毛を作る毛根幹細胞にダメージを与えたり、シャンプーの成分の防腐剤は頭皮を病原性のカビや雑菌などから守ってくれている常在菌を殺します。
毎日、毎日、何年、何十年とそれらの行為を繰り返します。そのことを理解するだけでも恐ろしいことが分かると思います。
脱洗剤(脱シャンプー)で髪に与える影響
今まで良かれと思いおこなってきたシャンプーが実は頭皮や髪に悪影響を及ぼすことが理解できたかと思います。
もし、高級なシャンプーや育毛剤など、お金をかけたり、手入れに手間をかけても改善されないのでしたら全く違うアプローチをためしてみることもオススメします。
あなたが理解している認識を一度疑うことも大切です。
髪、頭皮を元気にしたいのであればシャンプーを辞めることも選択肢にいれてみてください。
では、シャンプー(洗剤)を辞めると髪にどんな影響を与えるのでしょうか?
髪へ十分な栄養が届くようになる
シャンプーをおこなうと、皮脂腺を発達させてしまいます。
発達しすぎた皮脂腺は、髪の毛にいくはずの栄養を横取りしてしまうため、髪の毛が栄養不足に陥り薄毛につながってしまいます。
毛根がしっかりと栄養を受け取り、太くて強い毛を作るには、頭皮の分泌量を抑え、皮脂腺を正常の大きさに戻す必要があります。
シャンプーを辞めると、皮脂がの根こそぎ洗い落とされずにすみ、頭皮が皮脂不足になることがなくなり、しだいに皮脂の分泌量は減っていきます。そうすることで皮脂腺も縮んで小さくなっていきます。
皮脂腺は小さくなれば、ベタつきやニオイも気にならないなっていきます。
ベタつきは皮脂の分泌量が原因です、ニオイの原因は皮脂が酸化してできる脂肪酸や過酸化脂質になります。
皮脂の分泌量が減ればそれらは解決できます。
界面活性剤や防腐剤は毛根幹細胞に害を及ぼし働きを低下させてしまいます。
シャンプーを辞めることで毛根を作る毛根幹細胞が元気になります。
頭皮が正常な状態に戻る
シャンプーを辞めることで頭皮の常在菌が増え、頭皮が健康で清潔な状態になります。
私たちの皮膚の表皮にはいたるところに常在菌が存在しますが、それは頭皮にも存在します。
頭皮に存在する常在菌は他の細菌やカビの侵入を防ぐ大切な働きをしています。
シャンプーはその常在菌を殺してしまいます。
常在菌の数が減ると、病原性のカビや雑菌に侵されるリスクが高まります、それらの侵入を許してしまうと、皮膚が炎症を起こして赤みがでたり、かゆみがでたり、フケが大量に出続けたり、髪の成長を妨げる症状が続いてしまいます。
良かれを思っておこなっているシャンプーが実は、髪の成長にとって、良好な環境を壊してしまっています。
シャンプーを辞めると常在菌を殺さずにすみ、頭皮は健康で清潔な状態になります。
まとめ
シャンプーを辞めると
- 毛根へいくはずの栄養素を奪っていた皮脂腺が小さくなり、髪の栄養不足が改善されます。皮脂腺が正常に戻れば、ベタつきやニオイも解消されます。
- 毛根幹細胞が本来の機能を取り戻し、表皮のバリア機能が回復し、細胞分裂が正常に行われ、頭皮は健康的な厚みになります。
- 病原性のカビや雑菌から頭皮を守ってくれている常在菌を殺さずにすみ、健康で清潔な状態になります。
髪の成長にとって良好な環境を取り戻すことが、大切で薄毛の改善などにつながります。
ぜひ、これらの知識や情報を知って理解し、今後の頭皮や髪に対する接し方を決めていってください。
水洗髪のすすめ
シャンプーを辞めるにあたり、皆さんが今まで常識とされていた知識が認識が邪魔をしてしまいますよね。
・シャンプーを辞めると汚れが残ったりして不潔にならないか?
・逆にニオイがきつくなるのではないか?
・余計にベタつかないか?
・かゆくならないか?
・フケがでるのでは?
このような心配があるのではないでしょうか?
シャンプーを辞めるからと言って髪を洗わないことではありません。
毎日洗うのですがシャンプーを辞め水洗髪に切り変えると言うことになります。
しかし、今までの代償は大きく、正常な状態に戻るには大変な時期もあります。挫折する方もいるかと思います。
なので自分のペースで少しずつおこなっていきましょう。
まずはシャンプーを2日に1回に減らしてみる、慣れてくれば3日、4日に一回など調節してみたり、シャンプーを頭皮につけない、シャンプーをつけている時間を減らす、30秒ほどにするなどから改善していきます。
本当は脱洗剤が好ましいですが、難しい場合は1週間に1度など極力シャンプーを使わずに過ごせるようにしてあなたの大切な髪や頭皮を守っていきましょう。
水洗髪について
シャンプーをするよりも水だけで洗った方が皮脂の分泌量も少なくなる分、頭皮も毛髪も清潔に保つことができます。
人間の体からでるもので水で洗い流せないものはありません、皮脂も汚れもちゃんと落ちます。
頭皮のニオイ
臭いのもとである、脂肪酸や過酸化脂質なども全て落とせます。
ただ、シャンプーを辞めてばかりで皮脂がまだ沢山でている段階のうちは多少ニオイが気になったりするかと思います。
なので間に少しシャンプーを入れて少しずつ調節していきましょう。
その際は頭皮につけない、シャンプーを長くつけないことを心がけてください。
4~5カ月もすれば、皮脂腺も小さくなり、皮脂の分泌量も少なくなります。
シャンプーをすることによって皮脂の分泌量を増やしたり、常在菌を殺すことによって、頭皮や毛髪をかえって不潔にしてニオイも強くしてしまいます。
頭皮のベタつき
発達しすぎた皮脂腺が常に大量の皮脂を出し続けているので夜にはもうベタついていたりするでしょう。
このベタつきをなくすためには皮脂の分泌量が減り、皮脂腺が小さくなるまで待つしかありません。
しかし、待つといってもものすごく時間かかります、これも自分の髪、頭皮の状態をみながら間にシャンプーを入れて調節してみましょう。
頭皮の痒み
ニオイやベタつきと同じで大量に発達しすぎた皮脂腺が原因で起こっています。
大量に分泌された皮脂は、空気に触れることにより、酸化し、大量の過酸化脂質となります。
この過酸化脂質が頭皮を刺激したり、炎症をおこすことによって痒みと言い症状が現れます。
皮脂腺が小さくなるにつれて痒みは収まってきます。
頭皮のフケ
皮膚の表皮細胞は28日ごとに新しく生まれまわります。外界の刺激などから皮膚を守っているのが角質細胞になります。
この角質細胞が古くなって頭皮からはがれ落ちたのが、フケになります。
頭皮が健康で、新しい細胞が正常に作られているのであれば多少のフケがでるのは自然な現象です。
しかし、シャンプーをしすぎることでフケが大量に出る人もいます。
毛穴や頭皮にシャンプーの成分が染み込むと、それを解毒したり、排除しようとして頭皮が炎症を起こします。
すると炎症部分を新しい細胞に入れ借るために、猛烈な細胞分裂が起こり、新しい細胞をぢんどんと送りこむと同時にダメージを受けた古い細胞を次々と皮膚の表面に押し出します。
それが大量のフケとなります。
水洗髪のやり方
使用する水の温度については34~35度が適温になります。
皮膚表面の体表温度は34~35度になります、皮脂はこの温度で液状のままでてきますので34~35度もあれば洗い流すことができます。
この温度であれば、酸化することでにニオイのもとである皮脂だけが流れ落ち、髪の毛をコーティングするのに必要な分の皮脂はちゃんと残ります。
温度を高くしすぎると保湿の要である細胞間脂質を溶かして、髪や頭皮を乾燥させる原因になりますので高い温度で洗うことはお勧めできません。
頭皮を洗うときは指の腹を使い、撫でるように優しく洗います。
力を入れすぎたり、爪を立ててゴシゴシと洗ってしまうと、頭皮を傷つけて炎症をおこしてしまうことがあります。
髪が長い方は、ブラシで梳かしながら流す、手ぐしで根元から毛先へ向かって梳かすようにして洗います。
しかし、何度も言っていますが、少しづつ、自分のペースでおこないましょう。
2日に1度からでもいいので継続が大切です。
シャンプーを使用しる場合は泡立てネットなどでしっかりと泡を立てて、根元にはつけない、シャンプー剤をつけている時間を短くする(30秒以内)でおこないましょう。
最後に
シャンプーをすると髪が薄くなる、弱くなる、それ以外にも不潔になる、その意味が理解できたかと思います。
今まで常識とされていたことや、多数派の意見が正しいとされてきたことを一度立ち止り、疑い、いろんな角度から物事を見るとまた違った視点で見ることができます。
福岡市高宮美容室クロレでは、サロントリートメントのメニューが存在しません。トリートメントは髪の綺麗の邪魔をすると言う認識だからです。
それでも美髪専門美容室として沢山のお客様を美髪へ導き、いろんな地域、県外からも当店にご来店いただいております。
サロントリートメントはいらない、髪を汚くする、これもまた一般的な常識とは違いますよね。
脱洗剤(シャンプー)は皮脂腺が正常になるまではかなり大変です。人によっては何年もかかる方もいます。
なので少しずつ、自分のペースでおこなっていきましょう。
一気に変えてしまうと続けることが難しく、挫折してしまいます。
続けることが大切です。
皆様も弾力、ボリュームのある健康な髪、若々しい元気な髪を取り戻していきましょう!!
髪が元気だと見た目も若くみられます。健康的に見られます。心も若くいられます。
ぜひ、取り組んでみてください。